今回は定山渓にかつてあったホテル、
つまり廃業してしまった宿泊施設を
振り返ってみたいと思います。
時代の流れにより
仕方ない部分があるのは
とても残念なことですが
歴史を知っておくという意味で
大事かなと思ったので
調べてみた次第です。
廃業したホテルも実は多い
定山渓は宿泊施設が地味に多いことを
以前の記事でお伝えしました。
しかし、廃業したホテルも
調べてみると地味に多く、
侘しい気持ちになります。
とりあえず一覧にしてみます。
白樺の湯
福寿苑
渓流荘
渓谷荘
ホテル山水
ざっと調べた感じでは
この5箇所が代表例だと思います。
(他にもあるかもしれません)
一部ホテルではないところもありますが
温泉施設ということで
一覧に含めています。
ではそれぞれの簡単な特徴を
書いていきます。
白樺の湯
定山渓で初めて登場した
日帰り専用の入浴施設。
熱烈なファンがいるくらいだったので
閉館はとても残念。
2011年9月の大雨により
温泉ポンプが停止したことで休業。
その後、再開する噂は流れるものの
果たされないまま
2014年に解体されてしまいます。
悪天候と経営不振などが
関係したのかもしれません。
福寿苑
二見公園の入り口近くにある
比較的大きな建物のホテル。
今も撤去されずに残っているので
廃墟ながら存在感があります。
定山渓グランドホテル(瑞苑)の
別館として営業してましたが
2014年2月23日に
廃業となりました。
1957年創業ということで
なかなか長い歴史があっただけに
もったいないですね・・・
(71年創業という情報もあり)
ちなみに創業当時は
定山渓ニューグランドホテル
という名前だったようで、
別館福寿苑に改称したのは
2000年とのこと。
建物のデザインは
建築家の田上義也氏。
かなり有名な建築家だそうですが
自分はそのへんの話は疎いので
全く知りませんでした。
調べてみると札幌や小樽をはじめ
北海道各地に作品を残し、
数々の賞を受賞してたそうです。
色んな意味で廃業は残念です。
渓流荘
札幌市職員の保養所だった旅館ですが
一般人でも利用できました。
源泉100%が自慢で
大宴会場やスナック、ゲームコーナー、
娯楽室、そしてテニスコートまであった。
道道1号線から脇に入った場所にあり
近くにはビューホテルがあります。
渓谷荘
具体的な時期は不明だが
少なくとも1970年代から
営業していたそうです。
二見公園の散策路に
最も近い場所にあり、
源泉100%の穴場宿だった。
部屋数は13とのこと。
2007年まで営業してた模様。
2008年冬頃とか
2009年閉館という情報もあり。
ちなみに2016年2月14日に
不審火による火災が発生し
内部が全焼してしまいます。
11時50分頃に
他のホテルの宿泊者から
119番があったとのこと。
すでに廃業した後だったので
怪我人はいなくてよかったですが
追い打ちをかけるような出来事は
とても残念に感じます。
ホテル山水
自然の石を使った露天風呂や
緑がかった濁り湯など
いろいろ魅力があったホテルです。
スポンサーリンク
源泉100%かけ流しも評判だった。
部屋食ながら低価格だったのも
人気のポイントだったかも。
定山渓のホテルで一番おすすめだと
推す人が多かったので、
行こうかなと思ってたところの
閉館でとても残念。
一時閉館したけど復活した施設もある!
嬉しいことに逆転現象が起きた
宿泊施設もあります(^^)
それを列挙すると、
三渓苑
ゆらら
佳松御苑
の3宿です。
三渓苑
ミリオーネの隣にあるホテル。
2014年4月27日に
一度閉館したものの、
同年の12月27日に
一部だけオープンし、
翌年の2015年2月1日より
グランドオープンし復活!
詳しい内情はわかりませんが
従業員の給与や取引先の支払いが
滞っていたということで
経営不振だったのでしょう。
給料の支払いなどの目処が立たず
2014年4月24日に
業務終了を一方的に告知。
予約していた団体客などは
すでに3月31日付けで
解雇を言い渡されていた
従業員が無償で対応してたそうで、
相当なブラックな事態に
陥っていたようで驚きです。
でもその後、
日房という宮崎県の株式会社が
2014年11月に三渓苑を買収し
見事復活できたそうです。
元従業員も一部は戻れたそうで
結果的にいい話になってよかった(^^)
ゆらら
正式名称はホテル新定山渓ゆらら。
1967年から続いてましたが
2010年3月31日に
閉館となってしまいます。
理由は経営難とのこと。
その後、
道内では大手の鶴雅リゾートが買収し、
現在は定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌
として営業中。
今は女性客をターゲットにすることで
なかなか好評になってる模様。
1998年に30億円かけて
全面改装したとのことで
おそらく施設の造り自体は
そのまんまだと思います。
なんだかんだいって
復活してよかったと思います(^^)
佳松御苑
元は佳松御苑・吉兆という名だった。
2014年3月23日から休業。
その理由は雪害だそうで・・・
建物を全て取り壊しての
再開ということで
かなり大掛かりなものとなった。
総事業費は約14億5千万円!
2018年6月1日に
奥定山渓温泉 佳松御苑として
見事再開してくれました!
ちなみに読み方は「かしょうぎょえん」
運営元は株式会社ハマノホテルズで
定山渓グランドホテル瑞苑も
手掛けている会社です。
相当な資金力がありそうなので
しばらく安泰だと信じたいですね!
定山渓のホテル閉館情報まとめ
なかなか寂しい部分もある情報でしたが
前を向くのが大事ですね。
未来永劫変わらないものはないので
時代がそうさせてるのだと
思うしかないのかなと。
どう役立つかはわかりませんが
情報発信することで
定山渓の未来に貢献できればと思います。
見事復活したホテルもあるので
前向きに楽しみたいものです(^^)
スポンサーリンク